アメリカのソニーからウィリアム・キャッスルの8作品を収めたDVD5枚組が10月20日に発売されます。ファンタシウムで予約すると8千円少々。あそこは基本送料500円のほかに1枚につき150円かかるから、5枚組だと馬鹿にならないけど、円高だから、まあまあの価格。米アマゾンに注文すると、本体72.99ドル、基本料4.99ドル、何枚組であれ1商品につき2.99ドルで、計80.97ドル。1ドル91円として、7400円ほど。10年近く米アマゾンに注文して届かなかったことはないけど、何かあったときに日本語のわかるほうが安心だから、差額は安心料ということで。アマゾンは予約中に本体価格が下がったら、下がった価格にしてくれるようだけど、ファンタシウムはそんなサービスなし。ファンタシウムは、予約時に円建てで銀行振込すると、その時の価格で固定され、クレジットカードにすると、発送時にカード会社に請求が行われ、その時点での為替相場が適用されます。と、長々と書いてきましたが、自分が適切な価格だと思えば、一番安心なのがいい。心配性で、届くまでにけっこう気をもむから。
キネ旬の「世界映画人名事典・監督(外国)編」(1975)によれば、ウィリアム・キャッスルは1914年にニューヨークに生まれ、1937年に俳優としてハリウッド入りし、コロンビアで台詞監督を3年務めたのち、1943年からコロンビアで37本のB級活劇を作りました。1958年に "Macabre" を製作監督してから、ユニークな恐怖映画の監督として評価されるようになったらしいです。ポランスキーの「ローズマリーの赤ちゃん」をプロデュースしています。米アマゾンのカスタマー評によれば、今度のボックスセットには "Macabre" が入っていないのが残念らしいです。IMDbによれば、1977年に亡くなっています。では、収録作品の予習。特記以外、ウィリアム・キャッスル・プロダクションズ製作、コロンビア配給。
The Tingler (1959)
日本では劇場公開されていないようですが、「ティングラー/背すじに潜む恐怖」という邦題があるから、テレビかビデオで出たのでしょう。ビンセント・プライス演じる科学者がティングラーという人間の脊柱を上下する小さな虫を発見し、さらに、叫べばその虫が死ぬことも発見。それを利用して聾唖の妻を夫が殺そうとする場面で、キャッスルが観客に「彼女のために叫べ!」と呼びかけるらしい。怖い場面で客席が振動する装置も仕掛けたらしい。白黒(1シーンのみカラー)。80分。今日現在でIMDbでは1604人投票で6.6点。
13 Ghosts (1960)
「13ゴースト」という邦題の日本盤DVDがあります。以前にも発売されたようですが、10月7日に1400円で新たに発売されるようです。裕福な四人家族が豪邸に引っ越してくるのだけど、そこは呪われた館で、12人の幽霊が13番目の幽霊を補充しようとしていたという話らしい。キャッスルが "Illusion-O" と名づけた左右各々に赤と青のフィルターのついたメガネ(立体映画と同じようなメガネ?)を使用すると幽霊が見えるという仕掛けがあるらしい。DVDだとどうなのかわからないけど。クレジットタイトルと、このメガネが関係する場面のみカラーで、あとは白黒。85分。1524人投票で5.9点。
Homicidal (1961)
これは「第三の犯罪」という邦題で当時公開されました。双葉十三郎さんの「ぼくの採点表」では白星3つ黒星2つ(70点相当)と評価が高い。「サイコ」のパロディらしい。The Columbia Story によると、最後の5分前に「45秒の余裕をあげるから、最後まで見るか、場内を出て料金の払い戻しを受けるか決めてください」という字幕が出るらしい。賢明な観客は全額払い戻しを受けたほうがよさそう。最後の5分間は恐怖よりも笑いを起こさせるものだから。撮影は「俺たちに明日はない」などのバーネット・ガフィじゃないですか。白黒。87分。840人投票で6.4点。
Mr. Sardonicus (1961)
白黒。89分。The Columbia Story によれば、パウル・レニが「笑ふ男」(1928)で、いつも笑っているような顔になってしまった男の話を見事に描いたが、これは、しかめつらしかできなくなった男の話らしい。バーネット・ガフィ撮影。白黒。552人投票で6.6点。
Zotz! (1962)
これは製作も配給もコロンビア。ホラーというより空想的なコメディらしい。不思議な力を持つコインの話で、所有者は外国の諜報員に狙われる。白黒。85分。214人投票で6.1点。
13 Frightened Girls (1963)
The Columbia Story によれば、10代のぶりっ娘(cutesy-cutesy)が対外防諜省のメンバーに夢中になって、国際スパイ一味の悪事を暴くのを手伝うという話らしい。ただ、脚本に説得力がなく、クレジットタイトルが終わってまもなく興味を失わせるものらしい。カラー。89分。67人投票で5.3点。
The Old Dark House (1963)
IMDbによれば、製作にハマープロが加わっているようです。日本では「戦慄の殺人屋敷」という題名でテレビ放映。ジェームズ・ホエール監督の1932年の「魔の家」の再映画化。白黒(一部カラーらしい)。86分。189人投票で5.4点。
Strait-Jacket (1964)
これは「血だらけの惨劇」という邦題で日本公開されています。双葉さんの採点では白星3つ黒星1つ(65点相当)とまあまあ。ジョーン・クロフォード主演。脚本は「サイコ」のロバート・ブロック。白黒。93分。1151人投票で6.6点。
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