中島卓偉って事務所の片隅でサンダル履きで24時間ライブをやっている四畳半フォーク歌手かと思ったら、けっこうカッコいいロックもやっているんですね。興味津々。
で、本日は、先日発表されたリチャード・トンプソンのファンとのQ&A。10月分となっていますが、12月に発表されたので、私のところでは12月分にしときます。例によって、わからないところ、興味ないところは割愛してます。
10月分が掲載された2日後に11月分が掲載されました。これは来週やります。
ポールが結婚するってニュースを聞いて思ったのですが、あなたはビートルズの誰かに会ったことがありますか。フェアポートが交通事故を起こしたとき、ビートルズがメッセージを送ったことがありますよね。それから、デイブ・マタックスはマッカートニーのバックでドラムを叩いたことがあります。ポールやリンゴと一緒に演奏したことがありますか。一番好きなビートルズのアルバムと曲は何ですか。
誰にも会ったことがない。交通事故のときはビートルズもストーンズも花を贈ってくれた。サンディ・デニーと私は1968年のマッカートニーのパーティーに呼ばれた。サンディは行ったが、私は理想主義すぎたし気どりすぎていたので、ビートルズのメンバーからの招待を受諾できなかった。カリフォルニアの温水プールに行ったら、5メートルほどのところにジョージがいた。でも、そこは大衆から逃げるための場所だったので、 "Don’t Bother Me" でどのアンプを使ったのかたずねて彼の平安を乱すほどの心臓を持ってなかった。「迷惑をかけないでくれ Don’t bother me」と言われるかもしれなかったから。好きなアルバムは「リボルバー」、好きなシングルは「ペイパーバック・ライター」、好きな曲は「ゼアズ・ア・プレイス」だ。
マーティン・シンプソンの新作 Purpose and Grace でのあなたの演奏は素敵です。過去にシンプソンとよく演奏しましたか。ほかのミュージシャンの曲に参加するとき、下準備のために時間をかなり使いますか。すなわち、前もってどのように演奏するか考えますか。それとも、その場でおもむくままに演奏しますか。
マーティンとは長年の知り合いだが、そんなに演奏したことはない。二人とも万全の準備をしようとするミュージシャンなので、デュエットが常に自然なものになるわけではない。マーティンが私に曲を送ってくれたのか、私が出向いたのか思い出せない。私にとってはどちらでもOKだ。即興演奏のためにソロをダビングするほうが簡単なこともある。そのほうがより自然に聞こえることが多い。
あなたはツアーで曲を無作為に選ぶという試みを行っていますが、選曲が本当に無作為だと感じていますか。それとも、特定の時間と場所にいくらか適したものだと感じていますか。
とても哲学的な質問だね。ここではめったに出くわさない質問だ。同じ選曲であれ異なる選曲であれ、各コンサートのユニークさを感じている。観客も場所も違うから1回限りのイベントだ。選曲も違えば、もひとつギアを上げることができる。各々の曲の中に入ろうと努めているし、コンサートごとに異なる成功を収めている。
私はベース奏者で、マンドチェロに興味があります。あなたは今年再発されたアルバム Strict Tempo で演奏してますよね。なにかアドバイスがありますか。
マンドチェロは素晴らしい楽器だ。ケルト風の曲でときどき使う。ギター、マンドリン、ブズーキを補足したり、代わりを務めてくれたりする。通常はチェロと同じチューニングだが、別のチューニングにすることもできる。「ストリクト・テンポ」では何曲かに使った。たとえば、"Rockin’ In Rhythm" ではベースとして使用したし、ダンス曲では一オクターブ下を弾いたり、持続低音として使った。100年以上前にダラスで作られた大きいのを持っていて、とても豊かな音がする。
なぜ "Sights and Sounds of London Town" を演奏しないのですか。アルバム Mock Tudor を発売してから12年間、あなたが演奏しているのを聴いたことがありません。昨夜は Mock Tudor から5曲演奏しましたが、あの曲は歌いませんでした。お願いですから次に来るときには演奏してくださいませんか。
じゃあ、わかった。
何年か前、"My Daddy Is a Mummy" を演奏したとき、子供たちのために歌を集めたプロジェクトに含まれると言いました。実現してないですよね。興味をなくしたのか、あのとき観客をからかったのですか。
子供のために書いた "My Daddy Is A Mummy" と "Six-Legged Friend" はいろんなミュージシャンによる学校への資金集めのためのCDに収められている。あのCDは、まだ少し残っていると思う。
バート・ヤンシュが10月に亡くなりましたが、なにかひとことお願いします。
とても影響力のあるギタリストだった。フォークとブルーズを融合させてユニークなサウンドを作ったデイビー・グレアムの何人かのフォロワーの一人だった。いつも彼の演奏を楽しんだ。とても悲しい。
最近のインタビューで、歌は人生の別の段階で再び歌う機会がある点で絵画とは異なるとおっしゃいました。昔、ジョニ・ミッチェルがアルバム Miles of Aisles のときに「誰もゴッホに、もう一度「星月夜」を書いてくださいとは頼まない。絵画は一度きりだ」と言ったのを思い出しました。あなたのコメントの趣旨はジョニのとは違いますか。意見が同じだったのは単なる偶然ですか。
ジョニと私はいつも似たような考え方をしている。
自分の過去の曲を再び聴いたときに、歌詞や音楽に驚いたり、印象づけられたりしますか。
ときどき驚く。良い意味でも悪い意味でも。
ジョニ・ミッチェルがやっているようにウェブサイトに自分の絵を掲載しようと考えたことはありませんか。
ジョニは本物の画家だが、私は再び描き始めたばかりだ。自分の音楽のように絵を吟味されたり批評されたりすることを自分は欲しているだろうか。いいや、けっこうだ。
バート・ヤンシュが亡くなったなんて知りませんでした。ご冥福をお祈りします。なにか一曲。今日はこれで終わり。
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