1977年12月第3週に見た映画
12月20日(火) 三十四丁目の奇蹟 (テレビ神奈川) 3点
12月24日(土) 聖メリイの鐘 (日本テレビ) 3点
12月25日(日) 月世界宙返り (フジ) 3点
クリスマスですねえ。「三十四丁目の奇蹟」(Miracle on the 34th Street, 1947) は、マンハッタンの34丁目にある有名デパートに雇われた老人エドモンド・グウェンのサンタが大評判となるが、自分は本物のサンタだと言い出したために、頭がおかしいのか、本当にサンタなのか裁判にかけられるファンタジックなコメディ。彼を雇うデパートの人事責任者モーリン・オハラはサンタなんか信じない現実主義者で、8歳の子供ナタリー・ウッドにもサンタなんかいないと言い聞かせているが、ナタリーはエドモンド・グウェンが本物のサンタだと信じる。エドモンド・グウェンがアカデミー助演男優賞、バレンタイン・デイビスが原案賞、監督でもあるジョージ・シートンが脚色賞を獲得。作品賞にもノミネートされましたが、エリア・カザンの「紳士協定」が受賞。二十世紀フォックス制作配給。白黒。なぜか人気の子役は背が伸びないことが多い。ナタリー・ウッドは、「理由なき反抗」や「草原の輝き」を見てても、小柄だとは思っても、152センチしかなかったとは気づきませんでした。本名は Natalia Nikolaevna Zakharenko というロシア系の女優さんで、1981年に43歳で溺死。「スパイのライセンス」ロバート・ワグナーと、くっついたり、離れたり、くっついたりしてました。
1945年の「聖メリイの鐘」(The Bells of St. Mary's) は、前年度のアカデミー作品賞を獲得したレオ・マッケリー監督、ビング・クロスビー主演の「我が道を往く」 (Going My Way) の続編。これも作品、主演男優(クロスビー)、主演女優(イングリッド・バーグマン)、監督(マッケリー)といった主要部門でノミネートされましたが、結局、録音賞しか獲得できなかったようです。この手の善意あふれる感傷的な作品は苦手ですが、1920年代のチャーリー・チェイスの短編映画で10代の活発なコメディエンヌとして私を魅了したマーサ・スリーパー Martha Sleeper が出ているので、あらためて見てみたい気もします。レオ・マッケリーは「我が道を往く」とこの続篇でお涙頂戴の監督だとばかり思っていたのですが、1930年代の傑作コメディ「人生は四十二から」や「新婚道中記」で見直しました。もちろん、マルクス兄弟の傑作「我輩はカモである」の監督でもあります。20年代にはハル・ローチのもとでチャーリー・チェイスの短編も監督しているから、その縁でマーサ・スリーパーを出演させたのかもしれません。マッケリー原案、ダドリー・ニコルズ脚本、ジョージ・バーンズ撮影。白黒。RKO配給。
「月世界宙返り」(Way...Way Out, 1966) は、ゴードン・ダグラス監督、ジェリー・ルイス主演のコメディで、二十世紀フォックス配給。共演は、コニー・スティーブンス、ロバート・モーリー、デニス・ウィーバー、ブライアン・キース、ディック・ショーン、アニタ・エクバーグと、けっこうにぎやか。この頃には「底抜け」という日本独自の枕詞がなくなっていたらしい。音楽ラロ・シフリン。カラーだけど白黒テレビで見たはず。100分だけど正味75分ほどの1時間半枠だったはず。タイトルソングは、ジェリー・ルイスの息子ゲイリー・ルイスとプレイボーイズが歌っているそうです。邦題つながりで言えば、「月世界一番乗り」という1960年の英国コメディがあって、バジル・ディアデン監督、ケネス・モア主演なんだけど、来年1月にクライテリオンから発売されるディアデン監督4作品入りセットには入っていないようです。裏社会がテーマの作品集だから当然ですけど。
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