本: The Mind and Its Stories
The Mind and Its Stories: Narrative Universals and Human Emotion
Patrick Colm Hogan (Cambridge University Press 2009)
読んだ本の感想もボチボチと書いていこうかな思っています。といっても、仕事の合間に一ヵ月ぐらいかけて少しずつ読んでいったし、わからない部分があっても、とにかく最後まで読もうとしたので、ボンヤリした印象しかないのです。
最初は2003年に発行されたのですが、今年になってから再発行されたようです。たぶん、米アマゾンが私に推薦している商品の中で見つけて、興味を持ったのだと思います。映画の理論を勉強しようと思っているうちに、映画論よりも物語論のほうに興味が移ったし、内向的な私が何かを論ずる際の材料といえば私の心の中しかないので、心理学的な方向へも進もうとしているのです。そんなわけで、この本の題名が私の興味を引いたのでした。
"Narrative universals" というのは、物語における普遍的なものという意味だと思います。というわけで、いろんな国の文学から共通のものを探っているのですが、西欧の文学だけでなく、アイヌの物語やサンスクリットの文学など対象が幅広いのに感心します。
物語にはいくつかのパターンがあって、それらは文化間で共通する感情によって決定される、と裏表紙の解説に書いてあります。幸せの基本は愛する者同士が結ばれるっていうことがどの文化においても共通している、というようなことが書かれている部分が一番印象に残っています。それより高次の幸せもあるのかもしれませんが、それでも基本は愛する者同士が結ばれることなのです。
これはロマンチックな物語に限ったことかもしれませんが、筆者は物語を大きく三つに分けており、ロマンチックな物語以外は、英雄の物語と犠牲的な物語です。それらが、どの文化にも共通する物語なのでしょう。
この本の参考図書の中で次の三冊に興味を持ちました。
Nico H. Frijida の "The Emotions"
Keith Oatley の "Best Laid Schemes: The Psychology of Emotions"
Mark H. Davis の "Empathy: A Social Psychological Approach"
やはり、どうも心理学の方向に進んでいるような。「心理学的な物語論に基づく映画の研究」ってところかな。ま、日曜学者として、楽しみながら読んでいくつもりです。三冊とも米アマゾンのマーケットプレイスで古本をわりと安く注文しました。最後のはまだ届いていませんが、最初の二冊は速達で1週間ぐらいで届きました。アマゾンのマーケットプレイスには速達で送れっていう条件はないので、これら良心的な業者に5点満点の評価を付けました。ま、船便で2ヵ月かかったとしても、ちゃんと届けば5点満点あげますけど。
今読んでいるのは、ずっと写真を飾っている "Masculine Singular: French New Wave Cinema" で、今月中には読み終わるつもり。何回も感想文を書いていくうちに、読み方や文章がうまくなってくれればいいんだけど。
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