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2009年5月30日 (土)

1976年6月に見た映画(概観)

6月12日(土) 池袋文芸坐オールナイト

  • ルシアンの青春 4点
  • ビバ!マリア 4点
  • ミュリエル (半分寝た)
  • 薔薇のスタビスキー (半分寝た)

6月21日(月) テアトル新宿

  • アメリカの夜 5点
  • アリスの恋 4点

6月26日(土) 池袋文芸坐オールナイト 

  • 大列車強盗 4点
  • 夕陽に立つ保安官 4点
  • 夕陽のギャングたち (寝た)
  • 続・夕陽のガンマン 4点

7月?      おしゃれ泥棒 (学校の上映会) 4点
7月04日(日) 愛と死と (日曜洋画劇場) 4点

テレビ映画劇場などの説明と以前の鑑賞記録はこちら

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2009年5月28日 (木)

1976年5月に見た映画 (その5)

一週間のご無沙汰です。仕事の忙しさの程度はさほどでもなかったのですが、最近疲れやすくて、仕事が終わると何もする気がしない。

5月?日(?) (新宿西口パレス)
チャップリンのサーカス 5点
ザッツ・エンターテインメント

いつ見たのか記録してません。「ザッツ・エンターテインメント」はMGMミュージカルの名場面集だから、あえて点数は付けなかったのだと思います。終始楽しいから5点あげてもよかったのだけど。80年代にレーザーディスクで「ざっツ・エンターテインメント」を購入して、よく見てました。エスター・ウィリアムズの華麗かつ悪趣味な水中ショーなんて、オリジナルよりも、こっちの名場面集の方が楽しめるんじゃないかと思うぐらい。オリジナルを見たことはないけど。

このときまでチャップリンが面白く感じたことがなくて、「サーカス」で初めて面白いと思いました。「ビバ!チャップリン」というリバイバルシリーズの第何弾か知らないけれど、この時までに見た「モダンタイムズ」「街の灯」「独裁者」などは、おセンチだったり、メッセージ性が強かったりで、キートンほど素直に楽しめませんでした。正直、「サーカス」ってどんな映画だったか記憶にないのですが、たぶん、よりドタバタ度が強かったか、恋愛の描き方がセンチじゃなくてシニックだったんじゃないかと思います。「サーカス」は1928年の作品で、次が1932年の「街の灯」。IMDb でフィルモグラフィーを調べたら、1920年代は、年一本ペースで長篇を作っていたキートンやロイドと違って、思ったほど作品を発表していないのですね。「サーカス」のほかには、「キッド」(1921)、「ゴルフ狂時代」(1921、30分ほど)、「給料日」(1922、短篇)、「偽牧師」(1923)、「黄金狂時代」(1925)と、監督のみの「巴里の女性」(1923)ぐらいかな。それまでに大金持ちになっていたのでしょう。

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2009年5月21日 (木)

1976年5月に見た映画 (その4)

5月?日(?) アデルの恋の物語 (ニュー東宝シネマ1) 4点

銀座の北の方に二つ並んだ映画館のうちの一つで、「シネマ1」と記録していたので、正式名称は「銀座シネマ1」だと思っていたのですが、どうも「ニュー東宝シネマ1」というのがちゃんとした名前のようです。だから、隣の映画館は「ニュー東宝シネマ2」。そっちの方には入った記憶がないのだけど、東宝映画の封切り館だったのかもしれません。で、この界隈は数寄屋橋と言うのですね。大学の映画研究部の映画鑑賞会として見に行ったもので、10名ほどが行ったのかなあ。当時風疹が流行っていて、映画を観終わったあと、先輩の女性が熱っぽくて、どうも風疹じゃないのかということで、先に帰ったのを憶えています。残りのメンバーは、卒業した先輩のお父さんが銀座でやっていた、カツオのたたきがうまい店に行きました。「アデルの恋の物語」(1975)は、「アメリカの夜」に次ぐトリュフォーの長編14作目。今は好きな映画なんですが、最初見た時はあまり面白くなかった。アデルがしつこすぎるし、相手の男性が、そんなにしつこく追い求める価値がある男かと思ってしまったので。イザベル・アジャーニも私の好みじゃなくて、「恋のエチュード」のミュリエルのほうがいいなあ。撮影はネストール・アルメンドロス、音楽は1940年に亡くなったモーリス・ジョベールが作曲したものを使用。

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2009年5月20日 (水)

Peter Graham "The French New Wave"

Peter Graham の "The New Wave" という本は、長い間絶版になっていましたが、今度 Ginette Vincendeau の協力で新たに "The French New Wave: Critical Landmarks" というタイトルで改訂版が出版されました。下の写真の左が古いほうで、1968年に出版されたから、当時のトリュフォーの最新作「黒衣の花嫁」が表紙になっています。何年か前に、オハイオ州の図書館のお下がりを買ったのです。古いほうの内容は次のとおり。

  • トリュフォーへのインタビュー (カイエ・デュ・シネマ、1962)
  • アストリュック/新しい前衛の誕生:カメラ万年筆 (エクラン・フランセ、1948)
  • バザン/映画言語の発展 (「映画とは何か1」、1958)
  • ジェラール・ゴズラン/アンドレ・バザンをたたえる (ポジティフ、1962)
  • シャブロル/小さなテーマ (カイエ・デュ・シネマ、1959)
  • ゴダール/アストリュックの「女の一生」 (カイエ・デュ・シネマ、1958)
  • トリュフォーへのインタビュー (カイエ・デュ・シネマ、1962)
  • ジェラール・ゴズラン/アンドレ・バザンをたたえる (ポジティフ、1962)
  • バザン/作家主義 (カイエ・デュ・シネマ、1957)
  • ロベール・ベナユン/裸の王様 (ポジティフ、1962)

新しいのもほぼ同じですが、トリュフォーの「フランス映画のある種の傾向」(1954)が収められているのと、最後にケーススタディとして「勝手にしやがれ」に対する評論が3つほど収められています。

Newwave_001

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2009年5月19日 (火)

ノーマン・マクラレン作品 (14)

Mail Early 1941
約2分、カラー、サウンド、35ミリ
音楽:ベニー・グッドマン "Jingle Bells"

グッゲンハイム美術館から得た収入は気休め程度のものでしかなかったので、いろいろ仕事を探していましたが、そのうち Caravelle Films という産業映画や広告映画を制作する会社に雇われます。アニメーション部門には10名ほどが働いており、セルアニメによるCMを作っていました。当社は背景を描くなどの下働きをしていましたが、2、3ヵ月もすると昇格し、自ら企画を立てさせてもらえるようになりました。

マクラレンは、渡米後もジョン・グリアソンと連絡を取っていました。グリアソンは、新たに設立されたカナダ国立映画制作庁の長官に就任していました。カナダで一緒に映画を作らないかという申し出をグリアソンから受けたマクラレンは、1941年9月にカナダに行きます。10月初旬にはグリアソンから、クリスマスカードを早めに出すように、という内容の2分の作品を依頼されます。2分の映画を作るには3千の図面が必要で、その数の図面なら通常マクラレンは5週間ほどで仕上げるのですが、グリアソンから2週間で仕上げるように指示されます。マクラレンはてんてこ舞いで、アイディアも作品もぼやけたものになってしまいました。その作品 "Mail Early" は残念ながらYouTubeにはアップロードされていないようですが、もしかしたら本家のカナダ国立映画制作庁 National Film Board of Canada のサイトで見れないかなと探してみたら、どうも購入しないと見れないようです。7枚組DVDには入っていて、"NBC Valentine Greeting" から恋愛の要素を抜き取った、健全でユーモラスな作品ですが、やはり、今までの繰り返しといった感じです。脚本もないし、撮影もないし、直接フィルムに書き込んだので現像の必要もないし、編集もないしで、通常の2分の作品よりも、かなり安上がりでした。一人分の給料とプリント代と作業室を一部屋用意するだけでよかったのです。というわけで、マクラレンは、カナダ国立映画制作庁での最初の一年間で、4本の映画を作ることになります。

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2009年5月17日 (日)

日活ノワール

クライテリオンが8月下旬に発売するイクリプス・シリーズ第17弾は "Nikattu Noir" と題された5枚組。芦川いづみの出演作がないのが残念だけど、土曜の夜のオールナイト気分が楽しめそうなので、購入するつもり。以下の作品が収録されています。

  • I Am Waiting
    「俺は待ってるぜ」(1957)。蔵原惟繕の監督デビュー作。脚本石原慎太郎、主演石原裕次郎、共演北原三枝。
  • Rusty Knife
    「錆びたナイフ」(1958)。舛田利雄監督。これも脚本に石原慎太郎が参加。主演裕次郎、共演北原三枝、小林明、宍戸錠。
  • Take Aim at the Police Van
    「その護送車を狙え」(1960)。鈴木清順監督。水島道太郎、渡辺美佐子出演。
  • Cruel Gun Story
    「拳銃残酷物語」(1964)。古川卓巳監督。宍戸錠、松原智恵子出演。
  • A Colt Is My Passport
    「拳銃(コルト)は俺のパスポート」(1968)。野村孝監督。宍戸錠、ジェリー藤尾、小林千登勢出演。

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1976年5月に見た映画 (その3)

5月17日(月) ボルサリーノ (池袋文芸坐)3点
5月17日(月) ラスクムーン 4点

ベルモンド主演の二本立て。どちらもすでに見たことのある映画。「ボルサリーノ」(1970)は、アラン・ドロンとの共演で、ドロンがプロデュースしているから、ベルモンドに花を持たせている感じ。クロード・ボーリンの音楽が有名で、テレビでもよく耳にします。1930年代のマルセイユでチンピラ二人が成り上がっていくお話。「ラスクムーン」(1972)は、同じベルモンド主演の「勝負(かた)をつけろ」(1961)の再映画化。前回の監督はジャック・べっけるの息子ジャン・ベッケルで、今回の監督は原作者でもあるジョゼ・ジョバンニ。これも男の友情が描かれており、相棒は、いかつい顔のミシェル・コンスタンタン。熟女クラウディア・カルディナーレが色を添えています。フランソワ・ド・ルーベの音楽が懐かしい感じで、とても良い。

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2009年5月12日 (火)

ノーマン・マクラレン作品 (13)

Boogie Doodle 1940
約3分。カラー。サウンド。35ミリ。

マクラレンは、いくつかのほかの作品もグッゲンハイム美術館に売りました。その中には "Boogie Doodle" も入っていました。この作品は、1940年後期、 "Dots" と "Loops" の直後に作られたようです。アルバート・アモンズのジャズに合わせて作られました。これもYouTubeで見ることができます。線や丸などが素早く変化していくのですが、以前のマクラレン作品同様、どうも私には男女の営みを生物学的に描いたものに見えてしょうがない。最初に字が出てきますが、これはDVDに収められている "Dots" や "Loops" にも入っています(YouTubeの "Dots" には入っていない)。マクラレンがのちに働くことになるカナダ国立映画制作庁提供みたいなことが書かれているので、のちに付け加えられたもののようです。

テレンス・ドブソンの本によれば、この頃 "Allegro" という作品をカラーで作っているんだけど、カラー作品のコピーは高くつくので、オリジナルしかなく、しかもオリジナルは何度もグッゲンハイムで上映されてボロボロになったので、現存していないそうです。そして、「このころのほとんどの作品は白黒で作られていて、コピーを残すことができたのは幸いだった」というようなことが書かれているのですが、ということは、"Boogie Doodle" も最初は白黒だったのだろうか。

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2009年5月11日 (月)

フィルムノワール (116): The Hitch-Hiker (1953)

4月21日に書いたように、18作品収録されていて25ドルほどの "Ultimate Film Noir Collection" という6枚組DVDを購入しました。お目当てはエドガー・ウルマーの "Detour" で、"100 Road Movies" という本を眺めていたら見たくなったのですが、全体がロードムービーなわけではなく、むしろ一緒に収録されていた "The Hitch-Hiker" の方がロードムービーっぽかったです。とはいえ、"Detour" も面白い作品で、特にアン・サビッジ Ann Savage という女優さんが良かったのですが、これはまたの機会に。"The Hitch-Hiker" は日本では劇場未公開のようですが、以下「ヒッチハイカー」とします。

監督:アイダ・ルピノ
プロデューサー:コリアー・ヤング(1948年から51年までルピノと、52年から61年までジョーン・フォンテインと結婚している)
副プロデューサー:クリスチャン・ナイビー(「遊星よりの物体X」の監督)
脚本:ダニエル・メインウェアリングの原案をロバート・ジョセフが脚色したものに基づきコリアー・ヤングとアイダ・ルピノが脚本を書く。
撮影:ニコラス・ムスラカ
音楽:リース・スティーブンズ
音楽監督:コンスタンチン・バカレイニコフ
主演:エドモンド・オブライエン、フランク・ラブジョイ、ウィリアム・タルマン
RKO配給。1953年4月29日公開。71分。白黒。

アイダ・ルピノは1972年の「ジュニア・ボナー」が日本公開されたときに知ったのですが、それはこの映画で好演したこともあるけど、映画出演が久し振りで、日本でしばらくお目見えしていなくて、当時愛読していた「スクリーン」誌のベテラン評論家たちが騒いだからかもしれません。IMDbによれば、60年代のアメリカではテレビシリーズによくゲスト出演したようです。彼女の作品といえば、ハンフリー・ボガートと逃避行を続けるラオール・ウォルシュ監督の「ハイ・シエラ」(1941)がまず頭に浮かぶのだけど、ロバート・アルドリッチ監督の「悪徳」(1955、The Big Knife)も印象的でした。ゲイリー・クーパー主演の「永遠に愛せよ」(1935, Peter Ibbetson)で美術館か何かの受付嬢が可愛かったので、誰だろうと調べたら、まだ20歳ぐらいのアイダ・ルピノでした。1950年頃から監督も始めて、ハリウッドの女流監督の先駆的存在だったようです。「ヒッチハイカー」は、"Film Noir: An Encyclopedic Rerefence to the American Style" には、女性が監督した唯一のフィルムノワールと書かれていますが、少なくともこの本に収録されている作品ではそうなのでしょう。話は単純で、ヒッチハイクするごとに運転手から金品を奪い射殺する殺人鬼が、釣りのためにメキシコにドライブしている男二人組の車に同乗して、二人を脅しながらメキシコに逃げようとするもの。低予算で作られていて小粒だけど、けっこう面白く作られていて、タンクローリーに追いかけられるだけのスピルバーグの「激突」あたりが思い浮かびます。映画館よりテレビ向きな感じがするし、実際、ルピノは、50年代前半に映画を数本監督したあとは、テレビのシリーズものの監督を50年代後半から60年代の終わりあたりまで続けたようです。この殺人鬼は片目をあけて眠る精神異常者で、この不気味な男の存在は、当時の核兵器や共産主義者に対する恐怖を表現しているというのが本 "Film Noir" の解説。夜の都会が舞台ではないけど、荒涼たる砂漠の中で主人公たちが逃げ道のない絶望的な状況に陥る点ではフィルムノワール的だというような解説もしています。

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2009年5月10日 (日)

ノーマン・マクラレン作品 (12)

  • Spook Sport 1940
    約8分。カラー。サウンド。35ミリ。
  • Dots 1940
    約2分半。カラー。サウンド。35ミリ。
  • Loops 1940
    約2分半。カラー。サウンド。35ミリ。

"Spook Sport" はYouTubeで見ることができます。メアリー・エレン・ブート Mary-Ellen Bute というニューヨークの芸術家が企画したものです(彼女は1966年にジェイムズ・ジョイスの「フェネガンズ・ウェイク」を映画化しているようです)。サンサーンスの「死の舞踏」をアニメーションで表現したもので、マクラレンは音楽の図解にあまり興味がないらしいのですが、よりわかりやすくて、けっこう面白く見ることができます。でも、ブートとマクラレンの役割分担はどうなっているのでしょう?この作品でマクラレンは200ドルもらって、経済的に少し楽になったようです。

1940年の秋、マクラレンはグッゲンハイム美術館の館長ヒラ・フォン・リーベイ Hilla Von Rebay に会います。グッゲンハイム美術館は抽象的な作品専門で、ヨーロッパの抽象映画も集めていました。マクラレンが過去の作品を見せると、リーベイは気に入ったので、新たに抽象的な作品を作ることになりました。それが "Dots" と "Loops" で、各々100ドルの報酬をもらいました。"Dots" はYouTubeにアップロードされていますが、"Loops" は見当たりません。"Loops" は "Dots" と同じ趣向のもので、太い線による図形が変化していくものです。何の気なしに見ると、どおってこともない作品に見えますが、一人の人間が即興的に手書きで直接フィルムに書いて、音もフィルムのサウンドトラックに手書きで加えたっていうことを考えると、今のコンピューター時代に見ると、なかなか乙な味わいがあるじゃありませんか。両作品とも、もともと白黒作品で、のちにカラー処理したようです。YouTubeのは1分半ぐらいしかありませんが、DVDに収められているのには、初めに字のようなものが出てきて、それを加えると2分半になります。その部分もあとから加えたのかもしれません。

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2009年5月 9日 (土)

1976年5月に見た映画 (その2)

5月8日(土) 池袋文芸坐オールナイト

セブンチャンス 4点 
海底王キートン 4点 
ローマで起こった奇妙な出来事 4点
ナック 4点
三銃士 3点

キートン作品2本とリチャード・レスター作品3本。オールナイトで5本見ることができるなんて、さすが19歳。とはいえ、「三銃士」ではウツラウツラしていたらしく、あまり記憶に残っていません。ビートルズの「ハードデイズナイト」と「ヘルプ」もそうだけど、レスター作品にはスラップスティック調なところがあるから、この5本立てが成り立っているのでしょう。しかも、「ローマで起こった奇妙な出来事」にはキートンがゲスト出演しているから、スムーズにレスター作品に移行する。と言いたいところですが、スタンリー・クレイマーの「おかしなおかしなおかしな世界」同様、キートンは少し出てくるだけ。これが遺作になりました。「ローマで起こった奇妙な出来事」の原題は "A Funny Thing Happened on the Way to the Forum" で、1966年の英米合作映画。古代ローマを舞台にした、けったいなミュージカルコメディ。ゼロ・モステル、フィル・シルバーズ、マイケル・クロフォード主演で、プロデューサーはメルビン・フランク、撮影はニコラス・ローグ。レスターとしては、「ハードデイズナイト」「ナック」「ヘルプ」の次の作品で、この作品のあとが「僕の戦争」と、けっこう60年代は好調。レスターはまだ生きているらしいけど、ポール・マッカートニーのコンサートのドキュメンタリー「ゲットバック」(1991)以来、監督してないんですね。80年代にスーパーマンの2と3を作っているから、お金をもうけて悠々自適な生活をしているのかね。

たぶんジョン・レノン出演で有名な「僕の戦争」(1967)もマイケル・クロフォード主演で、「ナック」(1965)でも主演。オリバー・リードと共演したマイケル・ウィナー監督の「ジョーカー野郎」(The Jokers, 1966)という面白い泥棒コメディにも主演していて、私にとっては60年代の顔なんですが、70年代に入って全然見かけなくなったのでどうしたんだろうと思っていたら、その後、舞台の「オペラ座の怪人」に主演して話題になりました。で、「ナック」にはリタ・トゥシンハムという、目が顔の中心に寄りすぎてさえいなければ、きっと可愛いに違いないという女優さんも出ていて、彼女も私にとっての60年代の顔。「蜜の味」や「ドルトル・ジバコ」にも出てました。もてない男クロフォードと変な女の子トゥシンハムが結ばれるまでを描いた変なコメディで、たぶんゴダールの影響で描き方がわりと自由だった思うのですが、カンヌ映画祭でグランプリを獲得するほどのものでしょうか。

キートン作品と「三銃士」は今回割愛。

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2009年5月 8日 (金)

ノーマン・マクラレン作品 (11)

Stars and Stripes 1940
2分10秒。カラー。サウンド。35ミリ。

NBCの仕事によって同じような仕事が入ってくるとマクラレンは期待したのですが、仕事は入ってくることなく、経済的に苦しい状態が続きました。そんな状態の中で個人的に作ったのが1940年の "Stars and Stripes" で、スーザの行進曲に合わせて、線や図形がご陽気に動き回ります。丸に数本の線が付いた図形が動き回る様子は精子のように見えます。残念ながら YouTube にはアップロードされていないようですが、ボックスセットには入っています。

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2009年5月 6日 (水)

1976年5月に見た映画 (その1)

5月3日(月) 底抜けニューヨークの休日 (東京12) 2点 
5月3日(月) イヴの総て (TVK) 4点

「底抜けニューヨークの休日」は、ジェリー・ルイスとディーン・マーティンのコンビによる1954年のコメディで、原題は "Live It UP"。パラマウント製作配給で、監督ノーマン・タウログ、共演ジャネット・リー。原作はベン・ヘクトの戯曲らしい。カラーだけど、当時持っていたのはポータブルの白黒テレビ。

「イヴの総て」(All About Eve, 1950)は、女優志願の従順そうなアン・バクスターが舞台女優ベティ・デイビスに取り入って、スターの座を奪ってしまうお話。アカデミー作品賞、助演男優賞(ジョージ・サンダーズ)、監督賞(ジョセフ・L・マンキーウィッツ)、脚色賞(マンキーウィッツ)、衣装デザイン賞(エディス・ヘッドら)を獲得。アン・バクスターとベティ・デイビスは主演女優賞にノミネートされたものの "Born Yesterday" のジュディ・ホリデイに奪われてしまいました。セレステ・ホルムとセルマ・リッターも好演しており、両者とも助演女優賞にノミネートされましたが、獲得したのは「ハーヴェイ」のジョセフィン・ハルでした。ニ十世紀フォックス製作配給。プロデューサーはダリル・ザナック、音楽アルフレッド・ニューマン、撮影ミルトン・クラスナー。白黒。IMDbのユーザー投票では、現在、三万人ほどが投票して、8.4点で、トップ250の74位。

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2009年5月 5日 (火)

1976年5月に見た映画 (概観)

5月03日(月) 底抜けニューヨークの休日 (東京12) 2点
5月03日(月) イブの総て (TVK) 4点
5月08日(土) セブンチャンス (池袋文芸坐) 4点
5月08日(土) 海底王キートン 4点
5月08日(土) ローマで起こった奇妙な出来事 4点
5月08日(土) ナック 4点
5月08日(土) 三銃士 3点
5月17日(月) ボルサリーノ (池袋文芸坐) 3点
5月17日(月) ラスクムーン 4点
5月?日(?) アデルの恋の物語 (銀座シネマ1) 4点
5月?日(?) チャプリンのサーカス (新宿西口パレス) 5点
5月?日(?) ザッツ・エンターテインメント ?

テレビ映画劇場などの説明と以前の鑑賞記録はこちら

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2009年5月 4日 (月)

1976年4月に見た映画 (その4)

5月02日(日) 小さな恋のメロディ (日曜洋画劇場) 4点

"Melody" という原題の1971年のイギリス映画。日本でも同じ年に公開されて、大人気となりました。マーク・レスターとトレイシー・ハイドはもちろん、不良少年っぽいジャック・ワイルドも人気がありました。何年前だったか、「あの人は今」といった感じのテレビ番組に出てて、レスターは整骨医、ハイドはフランスの農場のきれいな奥さんになっていました。ジャック・ワイルドは2006年に51歳で亡くなりました。IMDbによれば、撮影時17歳だったのに、11歳の役を演じたとか。小柄だからですが、同じくIMDbによれば、1.73メートルということです。そんなに高くはないと思うのだけど。レスターとワイルドは、アカデミー作品賞を受賞した「オリバー!」(1968)で、すでに有名になっていました。ビージーズの曲がたくさん使われていて、特に「メロディ・フェア」が主題歌として有名ですが、もともとは1969年の「オデッサ」というアルバムに収められていた曲。CSNYの「ティーチ・ユア・チルドレン」も使われていました。アラン・パーカー脚本、ワリス・フセイン監督。金持ちの少年レスターと貧しい少女ハイドが結婚したいと言い出し、大人たちが猛反発するのですが、不良少年ワイルドの手助けもあって、二人が駆け落ちするといったような話だったと思います。

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2009年5月 2日 (土)

最初のR&Rは25曲目をもちまして終了いたします。

もっと映画中心のブログにしたいので、「最初のR&R」は終了します。ご愛読されている方がいらしたら、申し訳ない。26曲目以降は有名な曲が多いし、そういう曲について語っているブログやサイトは多いだろうから、それらをお楽しみください。50曲のリストは私のウェブサイトに残しておきます。音楽に関しては、リチャード・トンプソンやあややについて、ときどき軽く書く程度にします。とはいえ、残りの曲に関して気まぐれに書く可能性あり。

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