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2008年6月25日 (水)

1975年6月第4週に見た映画(その2)

6月25日(水) アポロンの地獄 (池袋文芸坐) 4点
6月25日(水) テオレマ (池袋文芸坐) 4点

パゾリーニの二本立て。これも、キネ旬のベストテンを参考にして見に行ったのだと思います。「アポロンの地獄」は1969年の1位、「テオレマ」は1970年の6位。両方ともこのとき以来見ていないのですが、たぶん今見たほうがずっと面白いんじゃないかと思います。「テオレマ」は紀伊国屋書店から発売されていますが、ほかのパゾリーニ作品は以前発売されたことがあるものの現在は少々高めの中古盤しか入手できないようです(日アマゾン調べ)。アメリカではどの作品も入手しやすいようです。

「アポロンの地獄」(1967)はソフォクレスの「オイディプス(エディプス)王」というギリシャ悲劇に基づいています。エディプス・コンプレックスの語源となった物語です。義父母に育てられたオイディプスが、父親と知らずにライオス王を殺し、母親と知らずにライオス王の妻イオカステと関係を持ち、あとで真実を知って、自分の両目をつぶして放浪の旅に出るというお話。

「テオレマ」(1968)は、テレンス・スタンプ、シルバーナ・マンガーノ、アンヌ・ビアゼムスキー出演。音楽はエンニオ・モリコーネ。裕福なブルジョワ家庭に見知らぬ青年がやってきて、父、母、息子、娘各々と関係を持ち、去っていく。青年が去って行ったあと、各々が本当の自分をさらけ出すようになり、家庭が元に戻ることはなかったというような話らしい。

60年代後半に快進撃を続けたパゾリーニは、70年代になって「デカメロン」「カンタベリー物語」「アラビアンナイト」とエロチックなコメディを作ったあと、問題作「ソドムの市」を撮り終えた直後に殺害されます。パゾリーニから同性愛を強要された少年による犯行と発表されたのですが、真相は定かでないようです。「ソドムの市」は8月にクライテリオンから2枚組で発売されるのですが、これは遠慮したい。

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コメント

ドロンの主演作は「太陽が知っている」ですね。すごい二本立てだ!こういうのが分け隔てなく上映されていたのですね。「アポロンの地獄」の主演のフランコ・チッティも、スクリーン誌では期待のイケメン俳優というように紹介されていたのかもしれない。

投稿: 粟村彰義 | 2008年6月26日 (木) 14時00分

あまりの懐かしさにひとこと言いたくなりました。わたしは「アポロンの地獄」を、高1の初夏、札幌は狸小路にあった「帝国座(だったか?)」で見ました(こずかい3000円のなかから工面して?)。あのとき(1969年)で、たしかアランドロンの「太陽が(いっぱいではない)(ロミー・シュナイダー主演?のもの)」との二本立てでした。立ち見で「アポロン」は、ほんとに疲れたのを覚えています。わたしのすぐ後ろでは北大の学生さんらしきインテリっぽい男性がなにやらぶつぶつむずかしそうなことをつぶやいていたのを覚えている。あのときはまだパゾリーニなどという名も知らなかった(そのご、たしか「ユーロスペース」でほとんど全作を観た)。映画という媒体がもう少し手軽に扱える時代が来れば世界はまた違ってくるのでしょうが、そうなればなったで、こんどはこういう懐かしさの感情も消えていくのかと思うと寂しい。

投稿: monenfant | 2008年6月26日 (木) 09時53分

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